ポストコロナの時代の働き方のニューノーマル


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この記事はコワーキングスペース運営者限定
アドベントカレンダー 2020 の23日目の記事です。

 

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運営スタッフの井上です!

 

大学で経営学を学びながら、

myxでのイベントや広報の仕事をしています。

 

今回はポストコロナの時代の働き方のニューノーマルと題しまして、アメリカの現状から今後日本でも起こりうる変化をUSの Upworkのデータ、内閣府統計、日経新聞の記事などを参考にブログ記事にしました。ご一読いただいて、何かのお役に立てたら嬉しいです。

 

 さて、日本においてはバブル崩壊からリーマン・ショック、そして新型コロナウイルスの感染拡大まで、この 30年で日本の雇用環境は大きく変わり、さらにこれからはシンギュラリティ(技術的特異点)を迎えるであろう時代に突入します。ITの普及とともに産業構造そのものも大きな地殻変動が起きようとしています。以前の記事でも紹介させていただいた通り、個人の「働き方」という面においても、新型コロナウイルス蔓延の影響により変化が大きく加速した印象を受けます。 【アフターコロナ】新型コロナウイルスによる働き方の変化とは? https://myx.works/archives/569

 

 コロナの影響により経済・社会環境の不確実性が高まっていて、また人生100年時代といわれる昨今、「キャリアを自らデザインする力」が欠かせなくなってきました。私自身もこれから就職活動をしなければならない状況ですが、日本企業は文系の大卒を主に総合職として配属することが多く、入社時からどのような部署・役職を積み上げていくかといったキャリア形成を、会社の人事部門と役員や管理職に任せて、与えられた職務経歴に従ってキャリアを積んでいく流れがあるように聞いています。しかしながらトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用時代の終了宣言」をしたように、それを過去のものしようとする気運が高まっているように感じます。事実、コロナ環境下で自身の仕事や人生観を見直した人が多くいて、内閣府が2020年6月に発表した『新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に 関する調査』によれば、仕事への向き合い方などの意識が変化した」との回答は5割超、 「(仕事と比べて) 生活を重視するように変化した」との回答は約5割に上ったとの結果が出ていいます。このような状況下においては、個々人が自らのライフスタイルから仕事や職場、企業の価値観を見定めて、キャリア形成を考えていくような流れに変化することが予想されます。

 

アメリカに見る日本の未来

  日本でも多様な働き方が増えていますが、その中でも個人で仕事を請け負うフリーランスになる人が急増しています。その点においてはフリーランス先進国ともいえる米国に注目せざるを得ません。アメリカは、もともと雇用の面で「課題先進国」でした。 1990年代以降、米国では安定雇用の減少やIT(情報技術)の革新的発展により、「雇われない働き方」の代表格であるフリーランサーが急速に増加しました。インターネットの普及に伴って、自由な働き方を好む人がフリーランス になるハードルが一気に下がり、またフリーランサーになった多くの人たちが実際に収入を増やせたことが周知されると、就職するよりもフリーランサーになったほうが稼げるということで加速度的に急増していきました。さらに2010年以降はSNSの普及やシェアリングエコノミーの台頭により、一段とフリーランスの多様化が進んでいきます。 米国のフリーランサーは、2016年時点で既に約5500万人いるといわれており、これはアメリカ国内の労働人口の約35%に相当します。ちなみに現在の日本においてフリーランサーとして働く人は約440万人と言われており、国内の労働人口の7%と、アメリカと比較すると非常に少ないです。日本とアメリカの労働人口に占めるフリーランスの割合は実に5倍あり、終身雇用が終焉(しゅうえん)に向かいつつある日本では、今後益々アメリカ型に近づいていく可能性は高いと予測しています。

 

コロナ禍、そしてアフターコロナにおけるアメリカでのフリーランス市場

 パンデミックの間、多くの企業や個人が苦しんでいますが、今もなお繁栄し続けている経済領域がフリーランス市場です。最近の2020年の調査では、アメリカの労働力の3分の1以上がフリーランスであり、米国経済に1.2兆ドルの貢献があることが明らかになりました。Fiverrが発表した新しい研究では、この傾向が確認されており、調査対象の労働者の68%がフリーランスの仕事や副業することに前向きであると述べています。 「パンデミックにより、企業がフリーランサーと協業する意欲が高まったことはすでに知られていますが、逆に在宅勤務によってより多くの正規労働者がフリーランスという働き方を実践するようになったこともわかりました」と Fiverr の COO である HilaKlein氏は述べています。 そしてフリーランサーの数が増えているだけでなく、フリーランスの75%が正規雇用と同等かそれ以上の収入を得ていると衝撃的な事実を伝えています 。

 

まずは、副業としてはじめてみよう!

 リモートワークの影響により、4割以上が「副業がやりやすくなった (43.6%)」 と実感しています。その背景として、リモー トワークによるスキマ時間の増大や、企業側のリモートワーク人材受け入れ体制の拡充などを理由に、副業を始めるハードルが低下していることが考えられます。今後の副業としてフリーランスなどの働き方が「増えていくと思う(54.8%)」「多少は増えていくと思う(31.8%)」と合計約9割が回答。これまでハードルの高かったリモートワーク移行がコロナ禍の影響により一気に進んだことで、副業・フリーランス市場 の拡大が見込まれます。また、リモートワークが進むことによって、住む場所やオフィスの所在地に関係なく仕事ができるようになります。すでに一部のフリーランスは、「普段は地方を拠点作業を行い、必要に応じて東京などの都市へ出てくる」というハイブリッドな働き方を実現しています。

 

スキルをあげることの重要性

フリーランスとして重要なのは、自分のスキルを拡大することです。実際 before コロナと比べて収入が増えているフリーランスの大半が、コロナ禍の影響が強い時期に行ったこととして、「スキルの幅を広げられるような経験を積んだ」「専門性を高めるために勉強した」と回答しています。フリーランサーとして人脈形成を行うために、オンラインによる営業活動だけだと人脈に幅が生まれないという場合には、コワーキングスペースに出掛けてリアルな対面コミュニケーションを積むこともおすすめです。セミナーやワークショップなどに参加して、同業者とのつながりをもつのも人脈を形成するのに役立ちますし、共通の趣味をもつ同士が集まるコミュニティに参加することで、お互いにとっても良い刺激となるでしょう。 

 

このように、afterコロナの時代はbeforeコロナの時代と異なる行動パターンやスキル獲得が必要になっていくことは間違いありません。いつ収束するか分からないコロナ禍ですが、中・長期的な視点でものごとを考え、この時代を生き抜くための施策を一歩一歩確実に行っていくことが必要だと感じています。

 

以上、myxから井上でした。

 

次は、a.k.a.コワーキングスペースもりおか
川村和之さんお願いします!

 

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noteもうコワーキングに、世界的なオープンソースの文化は期待できないのだろうか